静岡県静岡市葵区の動物病院 昭府獣医科
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ねこの巨大結腸症 

結腸が異常に拡張し、排便困難となり、

慢性的に重い便秘を引き起こす病気です。

ネコちゃんで多くみられる病気です。


  【原因】
 結腸に慢性的に便がたまると、時間の経過とともに

    便の水分が吸収され非常に硬くなり、排泄されづらく

    なります。

    その結果たまった便によって結腸が伸ばされ、結腸が

    動かなくなる結腸無力症という状態になります。

  結腸に便がたまりやすくなる原因としては、偏った

    食事や生活環境、結腸の神経異常、脊髄疾患、腸管や

    肛門の狭窄、交通事故等による骨盤骨折、腸管内外の

    腫瘍による圧迫、異物などによる通過障害などがあり

    ます。


  【症状】
  便秘やしぶり(便意があるが便が出ずにふんばる状

   態)、頻繁な排便行為、嘔吐、食欲不振などがみられ

   ます。

   慢性的に便秘が続く場合には、食欲や体重が落ち、

   脱水症状を起こすこともあります。


  【治療】
 ネコちゃんの症状や状態、飼い主の希望などによって

    も治療法は異なりますが、一般的には、内科的治療と

    外科的治療があります。
   ●
内科的治療
     便を軟らかくするために緩下薬の投与や便を

          軟らかくする食事を与え、症状によっては

          定期的な浣腸や指で肛門から便をかき出す

          処置を行います。

     その他に、嘔吐をしている場合は吐き気止め

          の投与、脱水している場合は点滴などの治療も

          行います。内科的治療で症状が緩和される

          ケースもありますが、症状が重度な場合や

          内科的治療を行っても症状の改善がみられない

          場合などは、外科的治療を行うことがありま

          す。
   ●
外科的治療
     便がつまって拡張した結腸部分を切除する結腸

          切除術や、狭い骨盤腔を拡げる骨盤腔拡大手術

          などがあります。ネコちゃんの症状や状態など

          によって、適応時期や手術方法が異なります。

          また、外科的治療を行う場合には、麻酔のリス

          クや手術後の安静期間、ケア方法、費用など

          ご相談ください。


  【予防】
 骨盤腔の広さや肥満などがこの病気の発症と関連が

    あるといわれているため、成長期の栄養不良や肥満

    を防ぐことが大切です。子猫のときから栄養バランス

    の良い食事を与え、よく遊ばせ、日光浴をさせるなど

    して、丈夫な骨格を形成できるように努めます。

  また、猫が気分よく排便できるように、普段から猫

    のトイレを清潔に保つことも発症予防につながり

  ます。

 次のことが巨大結腸症の予防になるといわれています。
        ・肥満にさせない
        ・排便しやすい環境を作る
        ・生活環境中のストレス除去
        ・事故などに伴う骨盤の変形や脊椎の

         障害のリスクを減らす

   また、日頃から排便の様子や食欲などについて

     こまめなチェックを行うことが大切です。

     便の硬さや排便の回数などを確認し、異常がみられ

   た場合は早めに動物病院にご通院ください。